外科同門会について

代表理事あいさつ

ご挨拶

一般社団法人
名古屋市立大学外科同門会
代表理事 丹羽 宏

みなさん、こんにちは。お変わりなくお過ごしのことと思います。まず、はじめに能登半島地震で亡くなった方々、被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。皆様とは1年ぶりとなります。昨年の同門会総会は5月に名古屋東急ホテルにて開催されました。まだ新型コロナ感染症の影響がありましたので懇親会開催がなかったにもかかわらず、84名と多数の会員に参加いただきました。改めてお礼申し上げます。この1年間の同門会活動、私が知る限りの大学の状況についてお知らせしたいと思います。まず1番の大きな行事は9月24日に開催された奥田勝裕呼吸器外科・小児外科教授の教授就任記念祝賀会でした。155名の参加があり、他大学教授25名、学内大学役員・教授25名と多数の来賓をお迎えし盛大な会となりました。今後の呼吸器外科・小児外科のご発展を心より願っています。本年の同門会総会は5月25日(土)名古屋東急ホテルにて開催されます。総会に続き特別講演の演者を松尾洋一消化器外科教授、板谷慶一心臓血管外科准教授、4月から就任した大学院共同研究教育センター 臨床研究戦略部岩田広治特任教授にお願いしています。今回は4年ぶりの懇親会を準備しています。久しぶりに皆様と対面でお会いできることを楽しみにしています。

外科同門会は社団法人化以降2年が経過し、手探り状態ながら少しずつ新しいことも手掛けながら順調に運営されています。同門会総会を年1回の開催とし、会報の発刊も年1回といたしましたので、新たなホームページを立ち上げ、会報の装丁、内容を一新いたしました。ホームページは多い時には毎月情報更新を行っていますので折に触れご覧いただければと思います。会報はA4化するとともにカラー化して会員の情報交換の場として活用すべく多くの会員からの投稿を掲載するようにいたしました。今回の会報では各教授のご挨拶、長寿お祝い、時機を得たトピックスを掲載いたしました。令和5年度13名、令和6年度11名と多数の新入会員を迎えましたので皆さんにそれぞれご挨拶いただきました。今回新たな試みとして留学生の留学報告も掲載し若い会員の活躍も紹介しています。本年の功労賞は岩田広治先生(第21回日本臨床腫瘍学会開催2024年2月)と横地 隆先生(第31回日本CT検診学会開催2024年3月)でした。お二人には立派な学会を開催いただきました。同門会報にも開催報告を寄稿いただいています。諸経費が高騰していること、医師の働き方改革が迫られていることから、今後会報の誌上発行を継続するのか、ホームページ掲載に移行するのか議論が必要になります。

さて私共医療界で今注目されるとともに先行きが心配されているのは医師の働き方改革です。手術した患者さんに対する外科医の思い入れは特別なものがあり、私の若いころには昼夜関係なく患者さんの様子を観察したり、時には患者さんと一晩過ごしたりというのは日常茶飯事のことでした。今の若い人たちにもこのような外科医の血が流れていると思いますので、その気持ちを大事にしながらどのように働き方改革に対応するのか難しいところがあると思います。一人一人の働く時間を短くするならば、仕事を効率化するか、医師の数を増やすか、医師の仕事を他の医療スタッフに代替してもらうという方策になるかと思います。会報にご意見をいただいた刈谷豊田総合病院の田中守嗣先生のご意見も一つの解となる貴重なご意見です。先端医療を担う大学病院と地域医療を担う関連病院では対応が異なるところもあるかと思いますが、外科医療がたちいかなくなるような事態に陥らないことを願っています。

来年3月には心臓血管外科須田久雄教授が定年退官をお迎えになります。その準備をいつから始めるかを見据えながら1年間外科同門会を運営していきたいと思います。次回会員の皆様と一同でお会いするのは来年5月の同門会総会になるかと思います。この1年お元気でお過ごしいただければ幸いです。

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