外科同門会について
代表理事あいさつ
名古屋市立大学外科同門会
代表理事 浅野 實樹
寒冷のみぎり、外科同門の皆様におかれましてはご清栄のことと存じます。
2025年5月丹羽宏先生の後を受け代表理事を拝命させて頂きましたS60年卒の浅野でございます。よろしくお願い致します。
2025年度は、遠山竜也教授主催の第26回ホルモンと癌研究会(6月20日〜21日)ならびに、瀧口修司教授主催の第23回日本消化器外科学会大会(10月30日〜11月1日)の全国学会ご開催お慶び申し上げます。消化器外科学会大会では同門会代表としてご挨拶を述べさせて頂きました事、改めまして感謝申し上げます。本年度でございますが、5月23日(土)同門会社員総会、そして9月27日(日)には2026年1月よりご着任される心臓血管外科前川厚生教授の就任祝賀会を予定させて頂いております。ご多忙の皆様には大変恐縮ではございますが、万障お繰り合わせの上ご臨席の程お願い申し上げます。
名古屋市立大学開学75周年でもある今年度は、交流会(名市大各学部同窓会の統合組織)と大学とのコラボレーションで記念事業が進められています。さらに2050年開学100周年に向け名市大未来プラン2026策定も同時に始まっており、大学運営の両輪である大学本体と大学を支えるサポーター組織が共に未来志向で大学の持続的発展に向け力強い協働の記念すべき年度となっております。この関係性は名市大外科学講座と外科同門会にも同意並列するものであり、この時期に過分な大役を仰せつかった身と致しましては,改めて皆様と共に同門会の来し方を振り返り,行き方に未来志向の関係構築を考えさせて頂けますと幸いでございます。
ご承知おきの様に名市大外科は第1および第2外科学というナンバー講座制で、専門性の分散による人的資源不足が診療力・研究力を圧迫抑制していました。教育面でも意識の高まりを欠き、学生や研修医には魅力の乏しい組織として人材確保はさらに困難という負のスパイラルが生じていました。近隣大学と競合する中で人材を獲得し持続的発展の為、2008年外科各診療科をもとに外科大講座制へ移行いたしました。多くの課題がある中で、当時各々の同門会会長でいらした藤井修照先生ならびに土屋隆先生の大英断と諸先輩方のご理解による同門会の同時統合が大講座制成功の大きな後押しになったことは間違いございません。2022年前理事長丹羽宏先生のリーダーシップのもと ①多層化した会員情報の共有 ②財務基盤の強化 ③医局との関係強化 を主眼に社団法人として新たな組織形態に生まれ変わりました。ホームページの立ち上げによる情報共有の平準化や寄付・バナー広告掲載等多様な収入源による経営の安定化、各診療科医局から参加頂いた常任理事をパイプ役とし各医局との密な連携構築に努めてまいりました。若手会員の研究・学会活動への経済的支援を含めた承認機会の提供や、入局リクルートを目的とした資金提供など同門会活動は着実な進展を果たしております。
2025年現在の在籍会員は474名(これまでの総会員数692名うち物故会員109名及び退会109名)。2008年以前の約80年間は6.8名/年の会員増(退会率17.6%)でしたが、大講座制以降の新たな会員増数144名で9.0名/年増(退会率11.1%)となっています。
また4診療科講座から外科医として市大病院はじめ大学附属病院群に100名、関連および派遣33施設には111名が在籍されています。いずれの施設においても病院運営の中核を担う大きな存在感のグループとなっています。単純に帰結論じられるものではありませんが、車の両輪の如く外科学講座と同門会の成長発展は同義であり変化に対する両輪のバランスの良い合目的努力が今後も不可欠であることは間違いございません。
組織の明確な存在意義が問われる時代、特に若い世代において有形価値が乏しい組織に対する許容度は紛れも無く低い状況です。同門会は、診療科講座のように知識や技能など定量的なものを創造し評価する場ではありません。ましてや利益を生み出す組織でもありません。そもそもの意義はなんでしょうか。一つとして、同門という同じ系譜の仲間の様々な得難い経験を醸成した物語として共有する場では無いでしょうか。多分に講座内では知り得ないグルーブ感満載の物語であり若手医師との親和性は高いはずです。私自身、若い頃に同門の先輩から伺った外科医人生のノウハウは今でも有用な知恵として活用させて頂いております。その物語はある種の集合的無意識に根ざす知恵、つまりは名市大外科DNAというべきものだと思います。昨今の働き方改革に規定される日常業務の中では、なかなかに受け継ぐことが難しいものでもあります。もう一つは、仲間になった者達への引き受ける義理のない責を引き受ける事、更にこれを綿々と繋いで行く事、というのが同門会のパーパスではないかと考えております。単なる互助会ではなく多様な知恵が集積する権威としての会の意義、会費を払ってでも在籍する意味がそこにあるのではないでしょうか。会員の皆様に奉仕する事で漸く生じる会員権利・責任に働きかける力は、まさしく権威の権威たる所以と考えます。現在、常任理事の皆様を中心に新たな活動を展開すべく検討中でございます。2026年度には皆様に新たな奉仕の内容をご提案できると考えます。社団法人3年目を迎えた外科同門会が名市大外科学講座とともに発展する行き方、すなわち未来への価値を少しずつではございますが今後も積み上げさせて頂きます。引き続き同門会活動にご理解ご支援の程をお願い申し上げます。