外科同門会について

医局長あいさつ

呼吸器・小児外科医局長挨拶

呼吸器・小児外科学医局長
立松 勉

今年度、呼吸器・小児外科学分野の医局長3年目となりました立松勉と申します。同門会の先生方には平素より大変お世話になっております。この場を借りまして深く御礼申し上げます。
臨床では、当科の特徴である胸腔鏡やロボット支援下手術について奥田勝裕教授のご指導の下、手術件数や成績を含め、医局員一同より一層精進して参りました。ロボット手術については一般的な多孔式(1か所3㎝の創、4か所のポートで行う)手術を行って参りましたが、より低侵襲な手術を目指し、同教室の中村龍二先生とともに単孔式(1か所4㎝の創で行う)手術の立ち上げを計画、施設見学や複数回の胸郭モデルを用いたトレーニングを実施した後、無事12月に1例目としてロボット支援胸腔鏡下右下葉切除術を施行し、安全に行うことができました。今後とも症例を蓄積していきたいと考えております。
教育については、研修医を対象に胸腔鏡トレーニングのため、桜山HOTTS(Hands on training for thoracic surgery)を年2回開催しております。今年は、7月にブタの生体肺を用いたトレーニングも計画しております。ぜひご興味のある研修医の先生がいらっしゃいましたらご連絡ください。また、Cadaver Surgical Trainingについても横田圭右先生を中心に準備を進めております。今後関連施設を含めたトレーニングの場を提供できればと思います。学生には毎年縫合実習を実施、外科の楽しさを伝え、1人でも外科を志す人が増えればと考えております。毎年、少ないながらも呼吸器外科の入局者を迎えることができており、今後も勧誘を含めて研修医および学生の勧誘にも力を入れていく所存です。
関連施設の先生方におかれましては、日頃よりお忙しい中、学生や研修医をご指導いただき誠にありがとうございます。先生方の丁寧なご指導によって呼吸器外科に興味を持ってもらえる学生や研修医も多く大変感謝しております。
今後も呼吸器・小児外科の発展に少しでも貢献できるよう努力して参ります。引き続きご指導ご鞭撻賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

乳腺外科医局長挨拶

乳腺外科医局長
浅野 倫子

令和7年4月より、乳腺外科学分野の医局長を拝命いたしました浅野倫子と申します。これまでの医局運営にご尽力いただきました前医局長から引き継ぎ、円滑に運営できるよう、全力で努めてまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。また、平素より同門会の先生方には大変お世話になっております。この場を借りて御礼申し上げます。
新任ですので、ご挨拶として自己紹介させていただきます。私は平成18年に愛知医科大学大学を卒業し、名古屋市立東部医療センター(現名古屋市立大学医学部附属東部医療センター)で初期研修から後期研修、その後一般外科医として経験を積みました。平成23年10月に帰局し大学院へ入学、現教授である遠山竜也先生にご指導いただき、当時腫瘍免疫外科学教授の藤井義敬先生のもとで学位を取得しました。その後出産を経て主人の海外転勤に伴い約5年大学から離れ、令和元年7月より再度大学で復帰させていただき現在に至ります。長期に渡りご迷惑をおかけしましたこと、また皆様からの温かいご理解とご支援により今があることを心より感謝申し上げます。
乳癌診療においては、年々新規薬剤が適応拡大され、患者様にとっても治療の選択肢が増えることで嬉しい反面、副作用などの管理も非常に重要で、安心安全な医療を行うために私たちの知識はよりアップデートが必要と常々感じております。また大学では昨年より岩田広治先生をはじめとする臨床研究戦略部の稼働もあり、大学の使命として臨床試験や治験へのリクルート漏れがないよう、なお一層慎重に取り組む所存でございます。
研究面においても、故小林俊三先生、岩瀬弘敬先生、山下啓子先生、遠山先生と築かれてきた研究の歴史を絶やさぬよう研究を続けております。ここ最近では当分野の先生方から引き継いだ私たちの財産とも言える膨大な臨床データを用いた解析から、非常に興味深い結果も出ており、今後も独創的かつ革新的な研究成果が生み出せるよう目指します。
当分野では毎年新入局員も増えつつありますが、若手女医の比率が多い医局ということもあり、子育てに奮闘する医師も多く、常に働き方改革として家庭と仕事の両立、またそれに伴うバランスの調整が課題となっております。このような理由から関連病院の乳腺外科医師派遣のご要望にも十分にお答えすることができない状況です。乳腺外科を目指す新たな医師を獲得し、さらにその若手を独り立ちできるよう教育を行うとともに、子育て世代の医師もチームの一員として仕事が出来るよう今後も努めてまいりますので今しばらくお待ちいただけますと幸いです。
浅学の身ではございますが、医局長として、乳腺外科の診療・研究・教育に貢献できるよう努力してまいります。何卒ご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

消化器外科医局長挨拶

消化器外科医局長
牛込 創

令和7年目の消化器外科医局長を務めさせて頂きます牛込創です。今年で2期目となります。日頃より同門会の先生方には多大なるご支援を賜り、今回改めて御礼申し上げます。
突然ですが、私が教わったある先生の好きな言葉に、次のようなものがあります。
『よい外科医とは、よい腕をもち、よい頭をもち、よい心をもった外科医である。そのためには日々技術を磨き、磨いた技術を適切に使えるように日々考え、毎日患者さんに寄り添う事で心を理解しなさい』
これまでこの言葉を考え良い外科医を目指してがむしゃらにやってきました。
ところが、昨年から働き方改革が始まり早くも2年目となりました。当初は消化器外科には無理な話ではないかと考えていましたが、医局としては直ちに受け入れる方向に舵をとりました。病棟での回診業務に加え外来においてもチーム制を確立させ、フレックスタイム制等を組み込んでいくことで時間が調整しやすくなりました。その結果、診療の根幹を損なうことなく、時には家族と一緒に朝ごはんを食べれるというこれまでの外科人生にはあまり無かった事も出来るようになりました。
もちろん、導入当初は色々な問題があり、それをクリアしていくのは労力を伴うものでありました。しかしながら変化を否定せず受け入れ、新時代に適応していくことは大事な事であると実感できるものでした。そして何よりも、本質を損なわずに適応していくためにはどうしたら良いのか、必死に策を練っていく事の重要性を何よりも痛感し、日々学ばせて頂いております。
消化器外科は先生方のご尽力により、学生の関心が非常に高く今後入局者の増加が期待できる状況となっています。ただし現在の学生さんは僕らの時代と異なり、ほとんどの学生さんがiPadを持ち、SNSやChatGPTを使いこなし過去にないレベルで情報を収集していると思われます。こうした時代の変化を踏まえつつも、『よい外科医を目指し、よい手術をしよう』という消化器外科としての神髄は一切ブレることが無い中で、過去に『3K』と言われた外科のイメージを完全に払拭し、楽しくやりがいのある職場造りを目指してまいります。
拙い挨拶ではございますが、知恵と工夫、そして信念をもって消化器外科のさらなる発展にむけて微力ながら尽力していきたいと思います。
皆様、今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

消化器外科医局長挨拶

消化器外科医局長
鈴木 卓弥

令和7年4月より消化器外科医局長を拝命いたしました鈴木卓弥と申します。この場をお借りしてご挨拶申し上げます。私は、平成19年に名古屋市立大学医学部を卒業後、トヨタ記念病院、名古屋市立西部医療センター(現:名古屋市立大学付属西部医療センター)と2つの関連施設で医学を基礎から教えていただき、10年目から3年間、静岡県立静岡がんセンター大腸外科でロボット手術を中心とした大腸癌手術を学んできました。国内留学を受け入れて頂いた医局には大変感謝しています。その後、大学へ戻り、院生として細胞周期の基礎研究にて学位を取得させていただき、2022年からは大学の下部グループの一員として大腸癌ロボット手術・炎症性腸疾患手術を主として働いております。
現在、消化器外科は医師の働き方を改善するとともに、患者さん一人一人への医療の質を落とさないことを目標にチーム制医療を始めています。入院のみならず、外来にもチーム制を導入し、コメディカルとの意見交換・交流も活発に行われています。医局長という立場に任命していただいたので、これからはさらに医局の枠を越えて、他科とも協力し、医局・さらには名市大の発展のために貢献できればと考えております。このような風通しの良い関係が、若手の教育、新たな学生の勧誘にも繋がる事と思います。外科医が全国的に減少している中、名市大外科に入局を希望してくれる学生は増えてきており、ロボット手術を中心とした活気ある外科学の魅力が伝わっていると感じています。働き方と教育を共存させるためには、医局長として仕事の効率化にも尽力して参りたいと思います。
また、令和7年度には「救急災害医療センター」開棟という大きなイベントも控えており、救急外科グループを中心に消化器外科医局も変革期を迎えます。上部グループ・下部グループ・肝胆膵グループ・救急外科グループの4グループで新たな名市大を支えていける消化器外科を作るために医局長として邁進してまいります。同門会の皆様、御指導・御協力ほどどうぞよろしくお願いいたします。

心臓血管外科医局長挨拶

心臓血管外科医局長
中井 洋佑

昨年度より心臓血管外科学分野医局長を勤めさせて頂いております、中井洋佑と申します。昨年に引き続いて円滑な医局運営ができるよう努めてまいります。ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
2024年度の当教室についてご報告させていただきます。
臨床面におきましては成人領域の手術のみならず、成人先天性心疾患領域の手術の症例数も着々と増加傾向で一昨年、昨年から当科過去最高の心臓大血管領域の手術数更新し続けております。それでもまだ残念ながらcapacity的に断らざるを得ない緊急手術があるのも事実です。ハードの面やマンパワーの問題等、まだ改善点がございますが、救急災害医療センターの開設に伴い循環器系疾患の需要は更に増えると予想されますので、引き続いて大学のみならず、東部医療センター、みどり市民病院、各関連施設と協力をしながら更なる発展を目指し、数のみならず、質も向上していければと思っております。
昨年も書かせていただきましたが、心臓血管外科医はまだ若手に偏った分布であるのが実際のところです。働き方改革の真っ只中にある中で、心臓血管外科は時間外労働+自己研鑽時間が病院診療科内でも常に上位を占めております。実際のところ、自己研鑽時間=時間外労働として申請していない業務時間も含まれるため、労働時間が依然として長く、思うような改革ができておりません。引き続いて新入局員増加に向けて活動するとともに、無駄な仕事を減らし、効率よく一人前の心臓血管外科医を「促成栽培」することを引き続きの課題としたいと思っております。
また2024年度にて須田久雄教授が退官を迎え、医局の転機となります。巨大な穴を埋めるべく、医局員一同、浅学の身ではございますが、心臓血管外科の診療・研究・教育に貢献できるよう努力してまいります。同門会の諸先生方におきましては引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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