外科同門会について
代表理事あいさつ
4年間を振り返って

名古屋市立大学外科同門会
代表理事 丹羽 宏
みなさん、こんにちは。お変わりなくお過ごしのことと思います。本年の同門会総会は5月24日(土)名古屋東急ホテルにて開催されます。総会終了後に須田久雄心臓血管外科学教授の退官記念祝賀会を開催いたしますので皆様是非ご参加ください。
さて、私が2021年春に外科同門会会長に就任して4年が経過しました。今期で退任させていただきたいと考えています。この4年間を振り返ってみたいと思います。就任時には新型コロナ感染症が拡大している最中で、その後も同門会総会はweb開催となり、懇親会は開催できない状況が続きなかなか皆様とお顔をあわせることがかないませんでした。会長就任時の課題は旧第1外科、旧第2外科、心臓血管外科、乳腺内分泌外科が一同に揃った巨大な組織、出身医局、恩師となる教授が異なる会員をどのように同じ方向に向けるか、内外の圧力をいかにして緩和し同門会としての機能を高めるかということでした。まず考えたことは①多彩な会員情報を共有すること、②財務基盤を強化し、内外の圧力に耐えうる組織にすること、③医局との関係強化でした。
会員情報の共有のために会員情報担当理事を2名置き、積極的な情報収集に努めるとともに、広報担当理事を置き情報発信を積極的に行うようにしました。同門会報をA4判カラー化し見栄えをよくし、さらに充実した内容にレベルアップいたしました。新たにホームページを立ち上げ、会員のみでなく外部の方々にも情報発信するようにいたしました。従来、同門会では研究や社会で活躍した会員に研究奨励賞や功労賞を授与し顕彰してまいりました。これらは主に突出して頑張った会員を表彰する制度でした。普通に頑張っていらっしゃる会員に目を向け、長寿のお祝い、開業のお祝い、留学記等を会報に掲載し会員情報の共有に努めました。医師会等で表彰された会員の紹介も掲載するようにいたしました。なかなか理事会役員のみでは把握が難しいので会員の皆様からご自身の情報、他の会員の情報がありましたら事務局まで連絡いただければと思います。今後、専門医取得情報、博士号取得情報、結婚情報、子供・孫の誕生情報等も共有できたらよいかと考えています。ホームページは毎月更新しています。まだまだ皆さまのアクセスが少ない状況ですので数か月に1度でよろしいので是非ご覧いただければ幸いです。今後は会報からホームページ中心の運用への変更も視野に入れていますので皆さまのご理解を得られればと思います。これらの活動は私の前任会長の水野章先生に初代広報委員長を、篠田憲幸理事に2代目広報委員長を快くお引き受けいただきご活躍いただきました。
財務基盤の強化、内外の圧力に耐えうる組織造りのために目指したのは社団法人化でした。新型コロナ感染症拡大時期で思うように総会開催をできませんでしたので慎重を期し会員の皆様にはアンケート調査の実施、手紙による意見聴取を行いました。2022年5月のWeb総会で定款変更にご賛同いただき、同年6月1日社団法人化を完結いたしました。税務会計上も外部から認知され、内外からの圧力に耐えうる強靭な組織に進化できたと考えています。また、同門会組織強化のために事務局長を置き初代事務局長に岩田広治理事に就任いただき積極的に企画、運営に参画いただきました。今後は企業、個人からの寄付、同門会報への広告掲載、ホームページへのバナー広告掲載等による収入源の多様化も考慮されます。
医局との関係強化は従来からの最重要な案件です。各医局から参加いただいている医局長レベルの常任理事と活発に情報交換を行いました。外科同門会の役割は会員相互の交流と共に、各外科教室とともに歩みその発展に寄与すること、若い会員の研究支援にあると考えています。外科教室の将来の発展を考えた時、全国的に減少している入局者を増やすことが喫緊の課題です。同門会として外科入局者減少に少しでも歯止めをかけることに寄与したいことから、各教室に学生リクルートを目的とした資金を提供することといたしました。
この4年間の大きな事業としては3教授の就任、退官記念事業でした。新型コロナ感染症が拡大する中、集会形式の祝賀会を断念せざるをえず、2021年須田久雄心臓血管外科学教授の就任記念祝賀会を就任1周年記念という形式で、2022年中西良一腫瘍・免疫外科学教授の退官記念祝賀会をいずれもDVD、記念誌発刊等によってお祝いいたしました。奥田勝裕呼吸器・小児外科学教授の就任記念祝賀会は新型コロナ感染症が安定したことから2023年9月24日マリオットアソシアホテルで開催いたしました。須田久雄心臓血管外科学教授の退官記念祝賀会は今年度同門会総会当日5月24日に開催いたします。他の慶事としては松尾洋一東部医療センター消化器外科教授就任、岩田広治名古屋市立大学臨床研究戦略部特任教授就任、浅野實樹名古屋市立大学医学部附属みどり市民病院長就任がありました。
同門会は自分の職業上の一つの心のよりどころになっていると思います。他の会員の活動に触れれば自分の立ち位置を見直すことができます。そのためにも、先輩の消息は?同級生はどうしているのか?後輩は頑張っているのか?等の疑問を解消できる場にできたらよいと思います。会員の活躍を目の当たりにすれば元気をもらうことができます。若い人達を少しでも支援できればそこはかとない満足感を得られます。名古屋市立大学外科同門会、外科学教室が今後もますます発展することを願い、これからも力を尽くしたいと思います。